専門家コラム「室内空気の淀み(よどみ)の検知とその対策方法 中部大学客員教授

 「室内空気の淀み(よどみ)の検知とその対策方法」                                        
                                         執筆 中部大学応用生物学部 客員教授 鈴木茂氏

屋内空気の「淀み」を検知する方法、対策は、「淀み」を引き起こす物質によって、異なります。図には、「淀み」物質の性質を、①室内での挙動、②吸着・溶解する相手で分類しました。①室内を自由に動く物質はVOC、一部の殺虫剤などです。埃とともに気流に乗って室内を動く物質は、殺虫剤の一部、洗剤、ウィルス、ディーゼル煤、カビの胞子などです。また、②VOC、殺虫剤の多く、ディーゼル煤は水には溶けにくく、多くは油脂、樹脂製品などに吸着しています。ウィルス、カビの胞子、ハウスダストは何方かといえば水に吸着し易いですが、分子が大きい物質の特徴として水だけでなく油脂、樹脂にも付着・吸着していると考えられます(様々な物質の分子の大きさは資料http://www.cambridgefilter.com/wp/wp-content/uploads/2015/11/taiki.pdfにあります)。洗剤は水にも、油脂によく溶けるので、どの物質の洗浄にも効果があります。

室内空気の「淀み」対策として、以前紹介しました換気は、気体状の物質、埃などに吸着して浮遊している物質の濃度を下げるのに効果があります。また、実測データは見当たりませんが、ウィルス、カビの胞子、ハウスダスト、殺虫剤の一部は、床、壁、天井、家具などに吸着していると考えられ、洗剤による拭き取りが有効と考えます。人体影響の専門知識はなく余談ですが、殺菌に次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合、発生する塩素ガスの吸引を避けることは重要と考えます。

室内空気の「淀み」の測定は、(1)有害性が懸念される物質は正確な測定方法で、(2)「淀み」の概況を知るには、TVOC、PM2.5、ホルムアルデヒド、オゾン、カビなどから項目を広く選んで簡易測定すると良いかと考えます。項目、測定方法などの判断が難しい場合は、専門家の助言を受けることをお勧めします。 

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